キャッチ宮尾の、心底惚れ込んだ音楽の話

 

 

拝啓、水上さま

 

お手紙ありがとうございました。出演者を丁寧にピックアップしていくと、さまざまな音楽へのこだわりや想いが分かって面白いです!当日、彼らのステージがどのようなものになるのか見所ですね。

 

私が今年のボロフェスタで外せないと思っているのは、ペトロールズですね。彼らの音楽に心底惚れ込んでいる私のちょっとしたエピソードや、心酔している音楽から感じていることをお話ししたいと思います。

 

私は「ペトロールズの廃番になったCD、うちにあるからこない? 」と誘われるのが夢でした(夢に終わりましたが)。そんな殿方と出会えなかった私は、自力で中古CDショップやネット情報を駆使して、いまではもう生産されていない彼らのCDをかき集めました。お目当てのCDに出会うためなら、足と目の疲れはなんのその。お目当のCDを手に入れたときの天にも昇るような気持ちは、他に代えられないほどの喜びに思えたものです。

 


ペトロールズ / "Renaissance" at 日比谷野外音楽堂 2015.10.10 - SLEEPERS FILM

 

こういったときに思うことが、今活動している人たちをタイムリーで追えることがどれだけ、幸福かつ大切にすべきことかということです。私はスピッツのライヴにもしばしば足を運ぶのですが、彼らの存在感は生きる伝説といった具合で、正直演奏の技術的な面はわからぬ身ですが、それでも生音で彼らの音をダイレクトに感じた時の高揚感というものは計り知れないと思います。あまりの素晴らしさと衝撃に、自らの語彙が打ち消され、ライブ終了直後には、「ぁあ、よかった…生きててよかった…いや、スピッツにここまで生かされてきてよかった…。」といった言葉しか浮かばない状態になるほどです。そんなスピッツのメンバーも今年で50歳、そしてバンドは、結成30周年なんです。自分の人生の半分以上をバンド活動に捧げていることになるとおもうと感慨深いですよね。

 


スピッツ / 1987→

 

中高時代からバンドを追いかけていると、解散、活動休止という場面に直面することも少なからずありました。そういった発表がされた直後は、「そうかー。やはり、音楽活動というのは簡単なことではないのだな…」と一歩身を引いた状態で考えてしまうのですが、数日、数ヶ月、と音楽を聞くにつれて、「ぁあ、この好きな音が更新されることはもうないのか…」と心にぽっかりと穴が開いてしまうんです。

 

「好きが更新されるのは当たり前のことじゃない」というのは、既存の考えであるにもかかわらず、いつまでもその代わりを埋めたりそのショックを阻止できないのは、皮肉にもその音楽が唯一無二であったことの証明であるのだなと思います。

 

水上さんは、ボロフェスタに欠かせないと感じているアーティストはどなたかいらっしゃいますか?こういったお話をしていると、当日への期待が膨らんできて楽しくなりますね。

 

心落ち着く好季節になりました、秋の夜長を有意義にお過ごしくださいませ。

 

キャッチ宮尾

 

 

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