あんな風に大人になっても手や顔を汚して笑うことなんてあるとは思いませんでした

 

拝啓、水上さま

 

連日厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

 

先日は素敵なお手紙、ありがとうございました。

水上さんのお手紙で昨年のボロフェスタの記憶が鮮明に蘇ってきました。

 

私は関東に住んでいて、今回のために新宿から夜行バスに乗って、当日の4日前にボロフェスタの開催地である京都に到着しました。

 

東京から参加するというのはもちろん緊張しましたし、「私にできることなどあるのだろうか」という不安な気持ちでいっぱいでした。でも京都につくと、水上さんをはじめ、スタッフの人たちは私を「他所者」というような目で見ずに、温かく迎え入れてくれましたよね。

今考えてみると、各地から足を運んできてくれるお客さんを迎え入れるスタッフが、どこから来た、なんてことを気にするわけもないのですが、それでも固くなっていた私に気軽に声をかけてくれる皆さんの優しさにに救われました。

私も「よそ者」の顔なんかしていられないし、ボロフェスタスタッフの一員として、ボロフェスタの成功を目指そうとその時、心に決めることができました。

 

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作業場では、様々なものが手作業で行われていていましたよね。真っ白なキャンバス、ポスカ、絵の具、バケツが床に広げられていて、設計、組み立ても自分たちで行っていました。その設計のもと用意された膨大な量の素材たちを、本当に全て使い切ることができるのだろうかと驚きました。正直、終わらないとさえ(笑)

 

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あんな風に大人になっても手や顔を汚して笑うことなんてあるとは思いませんでしたよね。塗りたての絵の具の表面がキラキラしていて、胸が高鳴ったのを覚えています。水上さんは体がガッチリしているので、たくさん力仕事を任されていましたよね。皆さんがそれぞれ長所を生かした場所で精一杯作業をしていたのも覚えています。

 

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そんな風景を見ていたからこそ、ボロフェスタが成功しないわけがない、とは思っていましたが、正直、当日を迎えるまでお客さんでフロアにいっぱいになることを想像できていませんでした。ゴジラの口からもぐらさん(ボロフェスタ主催者兼Livehouse nanoの店長)が出てきた時、お客さんが見つめるその1点は自分たちの作り上げた演出であることを考えると鳥肌が立ちました。

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スタッフTシャツがないのも新鮮で、スタッフは各自の仕事を全うしながらも、お客さんのように目を輝かせながら当日を過ごしていましたよね。私はサニーデイ・サービスの「白い恋人」でステンドグラスが現れる瞬間が、優しい音色と相まって、まるで教会にいるような神聖な気持ちにさせられたんです。サニーデイ・サービスのメンバーを視覚で認識できていることが奇跡に思えるようなほど神々しいもので感動しました。

 

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 フェスが終了した後も、壁面の絵を見ながら、「あの箇所に筆をはしらせながら、あの人と、こんなお喋りをして笑ったなー」とふっと思い出されたりもしました。あんな思い出、一生に何度も作れるものじゃないよなと思ってエンドロールでは涙を滲ませてしまいました。東京に帰るのも寂しくて仕方がありませんでした。

 

あの感動が忘れられない私は、また今年も京都を訪れようと思っています。あれから1年、京都の音楽シーンはどのような動きをみせていますか?京都に住んでいる水上さんの目線でお話を聞いてみたいです。

それでは、寝苦しい夏の夜、冷房で体を冷やし過ぎませんようお気をつけください。

 

キャッチ宮尾

 

 

ボロフェスタ2017 HP

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